不妊治療における薬物療法とは、主にホルモン製剤になります。妊娠に必要なホルモンを補う、または下げる事で、体をより妊娠しやすい状態へ近づける為に用いられます。薬の種類は様々ありますが、それらの目的別に分けられる事が多く、そちらの名称を聞く事のほうが多いかと思われます。代表的な物を以下にまとめてみます。
・卵胞を発育させたり排卵を誘発する排卵誘発剤
・子宮内膜を着床しやすい状態に整える卵胞ホルモン剤
・排卵を抑制して卵巣を休ませる卵胞・黄体ホルモン配合剤
・着床する確率を上げたり妊娠の継続助ける黄体ホルモン剤
・流産を防止する副腎皮質ホルモン剤
などなど
妊娠目的以外でも人体は様々なホルモンが組み合わさることでバランスを取っています。その為、外部からコントロールを加えた場合、時には日常生活に支障が出るほどの副作用が出る場合もあります。
しかしこの薬物療法は、タイミング療法、人工授精、体外受精でも併用して取り入れられることが殆どですので、ある程度の安全性は担保されていると言っていいでしょう。
